これは、ロジャーズの第1の主著で、この書物で、いわゆる「非指示的カウンセリング」が誕生したのです。 日本に導入されたときも、この「非指示的」(non-directive )ということが強調され、 今もロジャーズの立場は、「指示しないこと」だと考えている人が多いのです。
「非指示的」という言葉が問題になって、いろいろ議論が湧き、批判が起こりまし た。ロジャーズが、指示・非指示といった次元ではなく、もっと本筋を考えているの だ、ということを表題自体で示したのがこの書物です。この大著でロジャーズの立場 は確立された、といってよいのではないかと思います。「クライエント中心療法」と いう呼び名は、ロジャーズの基本的立場をもっとも明確に表すものとして、今も現役 です。 全集では、第3、5,7,8,16巻に翻訳・収録されています。
ロジャーズの主著で、心理療法に関する客観的研究の金字塔といわれているものです。 ロジャーズを中心としたシカゴ大学のカウンセリング・センターのメンバーが、その チームワークの中で作り上げた大著です。全集では、第10,13巻に翻訳・収録さ れています。
これは、ロジャーズの論文集というべき書物で、21にのぼる論文が分類され収録さ れています。 ロジャーズ自身が重要だと思った論文はほとんど収録されています。 全集では、第5,6,12巻に翻訳・収録されています。 (1〜4までの紹介、大段智亮著「人間関係の条件」医学書院、1977. )
佐治守夫・飯長喜一郎編、有斐閣新書、1983
友田不二男著、(第2版、1996) 誠信書房
村瀬 孝雄編、 日本評論社、1997
田畑 治編、至文堂、1998
氏原 寛、村山正治共編、培風館、2000
村山正治編、至文堂、2003